フォレッピノートの第一弾は、今年の5月で設立20周年を迎えられた「仙台花と緑の会」のご紹介です！

仙台花と緑の会は、七北田公園と太白区役所前広場の花壇で活動しています。種まきから花苗づくり・植え付け、日々のお手入れなどの花壇づくり活動のほか、市民向けに種まき講座などもされています。

七北田公園の花壇の植替えをされる日にお邪魔しました！

仙台花と緑の会の花壇づくりは、デザインや花を選ぶところからすべて自分たちで考えています。今日は、春に種まきをして大事に育ててきたセンニチコウやニチニチソウなどの花苗20種類、約900ポットを園内３か所の花壇に植えます。

まずは三角花壇。デザインをもとにポットを並べていきます。
植物の高さや葉の広がり具合などから、苗の間隔や向きを調整していきます。

続いて2か所目、噴水と芝生広場の間の花壇では、10種類の苗を厳選して並べていきます。
「これはあっちかしら」、「やっぱりこっちの方がいいかしら」とおしゃべりしながら楽しそうです。

全体のバランスを確認したら、手際よく植えていき、たっぷり水をあげました。

3か所目、公園入り口の歩道沿い花壇にはヒマワリをメインに植えて、こちらもたっぷり水をあげました。

最後に三角花壇のプレートをつけて完了です。どのような花が咲くか楽しみですね。

代表の壺さんと、前代表の日出さんからお話を伺いました。

「メンバーの皆さんはお花が好きで、市内の色々なところから来てくれています。育てた花が咲いて、花壇を見た人から『綺麗だね』と言われることがモチベーションになっています。最初は詳しいことは何もわからなかったけど、仙台市花と緑のアドバイザー養成講座（※１）に参加して、学んだことを実践しながら少しずつ覚えていきました。」

経験と知識があっても、思いどおりに行かないのが花壇づくりの難しいところです。近年の異常気象もあり試行錯誤の日々ですが、「花壇づくりで困ったことがあっても、七北田公園都市緑化ホール（※２）のスタッフのみなさんが色々とサポートしてくれるので、私たちはとても動きやすくありがたいです。」と、身近で支えてくれる都市緑化ホールスタッフへの感謝の気持ちを話されていました。

令和5年春に開催された全国都市緑化仙台フェアでは、「自分たちにも何か協力できないか」と考えていたときに、都市緑化ホールの館長さんから、羽生結弦さんのオリンピック2連覇を讃える記念桜の周りを青いネモフィラの花で彩る「アイスガーデンプロジェクト」のお話があったそうです。このプロジェクトでは、仙台花と緑の会が中心となって、ネモフィラの種まきや押し花マグネットづくり講座を行い、市内外から多くの方に参加いただきました。「こういった取り組みをきっかけに花が好きな人が増えて、仙台が花いっぱいのまちになっていくと良いですね。」と壷さんは話します。

最後に、長く活動を続けてこられた秘訣を壷さんに伺ったところ、「お花が好きな人は心優しい人。仙台花と緑の会は、そんな人たちの集まりだから、ずっとここにいたいと思えるんです。自分の居場所を見つけられて良かった。」と穏やかに話されていました。

この言葉どおり、何でも言い合える仲間たちと、大好きなお花に触れてとても楽しそうなメンバーの皆さん。仙台花と緑の会では、四季折々の花を楽しめるよう季節ごとに花壇の植え替えを行っています。いつもきれいな花壇を保つには、日々のお手入れも欠かせません。

お花に興味のある方へ、「私たちと一緒に花壇づくりをしてみませんか。ぜひご参加お待ちしています！」

（※１）仙台市花と緑のアドバイザー養成講座
地域でのコミュニティガーデンづくりのリーダーとなる人材育成を目的に、平成14～16年度に仙台市が実施した市民向け講座。講座修了生の有志により「仙台花と緑の会」が結成され、団体名の由来にもなっている。また、この講座は令和2～4年度にも実施し、花壇づくり団体「杜の花パレット」が誕生している。

（※２）七北田公園　都市緑化ホール
みどり豊かな七北田公園の中にある施設。みどりの専門スタッフが花や野菜の育て方、庭木のお手入れなど植物に関することにお答えする「緑の相談所」のほか、市民園芸講座や展示会なども開催している。
詳しくは、七北田公園都市緑化ホールをご覧ください。